皆さんこんにちは! 本日は一級建築士学科試験発表日ですね! 例年午前9:30に試験元ホームページから発表されます。正式に合格された皆さま、本当におめでとうございます!10月の設計製図試験へ向けて引き続き頑張って下さい!! また、今年残念だった方は来年こそ合格しましょう。試験元発表の数値を見ながら、少々聞いた話も含めて個人的に思うことをつらつら書きたいと思います。
昨年23.3%から一転、16.5%に!

建築技術教育普及センターから発表されています。
■実受験者数:27,489名
■合格者数:4,529名
■合格率:16.5%
合格率、昨年と比べてめっちゃ下がってしまいました。。今年あと一歩だった方、昨年だったら、、などと私だったら思っちゃいます、自分が責任だなんて思えるほど心整わないです。
昨年の合格率ですが、23.3%でした。これが異常だったのか、、ということは昨年ギリギリで合格された方はすべりこめてよかった!ということですね。でも人間が作る問題ですから、難易度の上下は多少しょうがないのかな。。
合格基準点は「88点」

ちょっと意外でした。某建築士受験予備校では86点以上を基準点としている学校と87点以上としている学校があったようです。ですからどちらも、途中まで予備校に通学していたということですよね。。
合格基準点合計:88点
各科目基準点:計画11点・環境設備11点・法規16点・構造16点・施工13点
結構難しかった計画が補正なし! これはちょっとびっくりです!!
状況としては一昨年の令和5年と似ています。
■実受験者数:27,489名 → R5年:28,118名
■合格者数:4,529名 → R5年:4,562名
■合格率:16.5% →R5年:16.2%
これを見ると、今年の合格率が普通なのでしょう、ということか。むしろ昨年がちょっと異常だったのかもしれません。その影響か、昨年の製図は史上最低の合格率でしたから、、
それにしても合格者数が激減しましたね。

■合格者数:4,529名 → R6年:6,531名
なんと前年と比べて▲2,002名!そんなに減るか~、、昨年高合格率から一転、厳しい結果となりました。
建築技術教育普及センターホームページはコチラからどうぞ!
ぜひ!(あ、すでに見ていますか)
建築士試験もデジタル化?

話はそれますが、このようなニュースも建築技術教育普及センターからアップされています。
一級建築士試験「学科の試験」のデジタル化を検討するために、令和8年3月に全国7都市において、受験者のパソコンを用いた試行試験を実施する予定です。
12月上旬頃に、試行試験の実施概要を当センターホームページに公表し、参加者を募集する予定です。
ご興味のある方は、公表時期になりましたら、ホームページをご確認のうえ、お申込みください。
建築士試験もデジタル化?のニュース
建築技術教育普及センターから引用いたしました。
もしかしたら、再来年くらいから受験方式が変わるのかもしれません。デジタル化されると難易度がもう少し均一化されるかもしれません! これは何気に気になるニュースですよ!
トピックス

建築学科卒業後、実務ゼロでの受験が可能になり今年が6年目(R2年開始)、R3年に受験者が31,696名をピークに毎年減少が進んでいます。今年も減少更新しました、27,489名。おそらく来年以降もゆるやかに受験者が減っていくのでしょう。もしかしたら今年不合格者が多かったので、来年だけは微増かもしれません。そして卒業年に受験できることがもう定着しました。23歳以下合格者が全体の21.1%を占めました(過去最高)。難易度が上がった試験ですが、時間を使いちゃんと勉強すれば学科試験は突破できるということですね。逆にバリバリ仕事をこなす忙しい方には不利な状況が続きそうです。

あと、少々細かいのですが、気になったのが「建築士事務所所属合格者」の占有が減少更新したことです。一番必要性が高いと思うのですが、、令和元年は全体の合格者のうち、35.5%を占めていましたが、元年以降毎年占有率が下がっており今年は26.4%、その分学生、研究生の合格者占有が上がりました。割と時間がとれる学生が合格し、またゼネコンなどお金を投入し若手や内定者にどんどん勉強させて合格しています。どちらかといいえば、入社後個人に任せがちな設計事務所が少しずつ占有率を落としているのはそのような理由があると思います。
来年は?

うーん、受験される皆さまにとっては易しい試験になったほうがよいのですが、、翌年においても高難度試験になると踏まえて、早くスタートしたほうがいいのでしょうね。
例えば計画という科目、今年高難度だったにもかかわらず、科目基準点の補正がされませんでした。
建築作品の対策は、ただひたすら読み物を続けないといけないのかな。いずれにしても大変な試験ですよね、本当に勉強されている皆さまには頭が下がります。。

