二級建築士設計製図課題発表について思ふ①

13二級建築士設計製図試験

6月12日、建築技術教育普及センターより2024年度二級建築士設計製図課題の発表がされましたが、皆さまはどのように感じましたか? 今年学科試験受験される方はそれどころではないかもしれませんが、、発表から数日経ちましたので私も少し考えてみました。

今年の課題は難しいの?

設計製図試験は一級二級共に、社会情勢を踏まえた課題が出題される傾向にあります。近年のインバウンド需要の高まりは、まさに社会情勢を反映したものと思われます。私は東京在住ですが、毎日本当に多くの外国人観光客を見ます。課題名から想定される要素が非常に多く、類似過去課題もないことから難易度の高い試験になるのでは?と思われる方も多いかもしれません。いま一度試験元発表の課題文について考えたいと思います。

課題文について

今年の課題は【観光客向けのゲストハウス(簡易宿所)(鉄筋コンクリート造)】でしたよね?
多くの方は「やっぱり今年はRCかー」「はいはい、3年に一度のラーメン構造ですよね?」などと思ったのでは? ラーメン構造? ラーメン構造と決まったのでしょうか?

平成30年課題文 ラーメン構造と表記されています

こちらは平成30年の課題文です。建築技術教育普及センターから引用しております。ちょっと見にくいかも、ですが課題文に「ラーメン構造」と表記されているのが分かると思います。

平成27年課題文 こちらもラーメン構造と表記されています

こちらは平成27年の課題文です。同じく建築技術教育普及センターから引用しております。こちらも課題文に「ラーメン構造」と表記されているのが分かると思います。では次に、令和3年度の課題文を見てみましょう。

令和3年課題文

課題文確認されました? 平成27年、平成30年の課題発表では、ラーメン構造と明記されていましたが、令和3年では特に指定はありませんでした。そして今年も架構形式が明示されていません…。架構形式の明示がありませんよね? 
架構形式明示がないという事は、的を絞り込んでの学習が難しくなります。「鉄筋コンクリート構造」では主に「ラーメン構造」と「壁式構造」の選択になりますが、これまでの試験同様「ラーメン構造」なのか、一般的により広く用いられている「壁式構造」なのか…。ただ、近年の試験では、「壁式構造」の出題はないんですよね…。おそらく「ラーメン構造」が出題されると思われますが、「壁式構造」についても知見が必要と思われます。

■ラーメン構造… 柱と梁のフレームで建物を支える低層から高層建築物まで幅広く対応
■壁式構造…壁で建物を支えるラーメン構造よりも地震に強い構造、主に5階建てまでの低層マンションで使われる